【ブルーピリオド】今日のおすすめ漫画【山口つばさ】
こんにちは。今日のおすすめ漫画の時間です。
今日のおすすめは【ブルーピリオド】著 山口つばさ です!!
○この漫画のあらすじ
主人公の矢口八虎は、イケメンで成績優秀のリア充高校生。遊びも勉強もそつなくこなし、誰に対しても愛嬌ある態度で接する彼だが、ゲームをクリアするような感覚の人生にどこか手応えを感じられず冷めた気持ちでいた。
進路希望という人生の岐路に立たされた八虎はある日、美術室で見かけた一枚の絵に心を奪われる。初めて心から好きだと思える事に出会えた彼だったが、絵の道に進みたい気持ちとその非現実さに葛藤するのであった。
○この漫画のおもしろいところ
誰しも一つくらいは好きなことってあると思うんですが、本気でその道で食べていこう、そのために人生賭けようって思える人ってほんの一握りだと思うんです。
僕もゲームとかファッションとか好きなものはたくさんあるけど、自分より才能も情熱もある人なんて地球上に億単位でいるし、普通に考えて並みの「好き」じゃあそういう人たちに勝てっこないんですよね。
じゃあ趣味でいいじゃん、別に楽しければいいんだから。そもそも今好きだと思ってることがずっと好きでいられるかと言われれば自信ないし、僕みたいな凡人は凡人の幸せな人生を送れるように努力しながら、齧る程度に楽しめたらそれでいいんだ。
と、世の中の「好き」を見つけてしまった大半の人間が考えることを主人公の八虎くんも例に漏れず考えるわけです。
彼の場合はイケメンで人間関係も円滑、かといって根っからの優等生ってわけでもなくてちょっと悪い仲間と夜遊びしたりもする。勉強に至っては「普通に早慶は楽勝」のレベルらしく、しかもこれらは全て彼の不断の努力による成果なのですよ。
このまま生きていけば彼はいわゆる人より良い人生を送れることがほとんど決まっている。だから、絵という自分の心を動かせるものに出会ってしまった時の葛藤は、他の大半の凡夫とは比較出来ないほどのもので、本気で悩んでしまいます。
ただ、彼は決めます。もう見えてしまっている「他人より良い人生」「ゲームをクリアするのと同じ人生」よりも、全く先の見えない絵の道に進むことを。進路希望の紙には1.東京藝術大学 2.東京藝術大学 3. 東京藝術大学と書いて担任の先生に怒られてしまいます。
そして一度決めたら彼はとことん突き進みます。破竹の勢いで上達を見せる彼は、美術部の先生や他の部員からも実力を認められ始めます。好き×努力×才能=無敵の公式です。
自分の「好き」の道を選べなかった僕らに、その先がどうなっているのかをリアルな心理描写と美術の知識と共に教えてくれる、そこが【ブルーピリオド】の面白さなのだと思います。
○おわりに
現在4巻まで発売中です!
僕はBECKとかBLUE GIANTも好きなのですが、素人が芸術の世界でのし上がってく系?が好きな人とかはきっと好きだと思います。
ではまた次の回で。